ダイアモンドのリカット(再研磨)

ダイアモンドのリカット(再研磨)

こんにちは。
ルピナスの中村一弘です。

本日は、ダイアモンドのリカット(再研磨)のご紹介です。

形見の立爪ダイアモンドリング 0.72ct

こちらの指輪は、お母さまの形見のPt立爪ダイアモンドリングです。

お客様のお話によると、

「指輪だと着けないから、シンプルなペンダントに作り変えたい」

とのご希望でした。

指輪を拝見させていただいたところ、
ダイアモンドは0.71ct。
ルーペで確認してみると、内包物ほとんど見えないぐらいの高品質でした。

リカット前 ダイアモンド0.71ct

しかしながら、私自身、ダイアモンドを何十年も見てくると、パッと見ただけでカットの良し悪しが見えてしまうのですが、こちらのダイアモンドは直径の割に厚みが足りない(輝きよりも大きさを重要視している?)為に、ダイアモンドのテーブル面が暗く見えてしまい、輝きが犠牲にされているようなカットとなっていました。
その為に、

「このダイアモンド、本当はもっともっと輝くのにもったいないなぁ」

と考えてしまいます。
そこで、お客様に、

「ダイアモンドの再研磨はけっこう高い値段で、
石のサイズも若干小さくもなるのですが、
カットバランスを整えれば
この石が持つ輝きを最大限に引き出すことが
できると思います!
トップクラスの輝きまで高めることが
できますよ!」

と再研磨をお薦めさせていただきました。
しかしながら、お客様もダイアモンドの輝きや再研磨+研磨代は全く考えていなかったと思いますので、「う~ん、今回はこのままペンダントにしてもらうだけにするよ!」となり、このままペンダントをお作りさせていただくことになりました。

ですが、その日の夕方にお客様からお電話があり、

「お父さん(ご主人)に話したら、
せっかくだから研磨してもらって

輝くようにしてもらっていいんじゃない?
と言ってもらえたら、研磨もお願いするよ!」

ということになりました。
再研磨を依頼してから約3週間
出来上がりましたダイアモンドがこちらになります。

リカット後のダイアモンド0.61ct
ダイアモンドのリカット(再研磨)

光の加減もありますが、カットのバランスが整い、煌めきが相当増したことが分かっていただけると思います。

ダイアモンド0.61ct 鑑定書

研磨後に中央宝石研究所で鑑定書を作成していただいたのですが、グレードは、


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ダイアモンド0.622ct
FカラーVS2

EXCELLENT
ハートアンドキューピッド

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ダイアモンド0.61ct ハートアンドキューピッド

0.71ct→0.61ctまで小さくなりましたが、
ダイアモンドの直径と厚みの比率、ファセットのズレを修正してハートアンドキューピットの最高のカットまで高めることができました。
クラリティもカラーも良いので、文句のつけようもないぐらいにすばらしい輝きを手に入れることができました。

ここから、
立爪リングを溶かして、プラチナのふくりん留めのペンダントをお作りさせていただきましたが、

「すごい輝いてる!
きれいにしてもらって良かった!!」

と、とてもお喜びくださいました。
ありがとうございました。

ダイアモンドのリカット(再研磨)は、研磨できる職人さんが少なく、お値段もけっこう高額になります。
その為、小さなダイアモンドの場合は割高感があることやサイズが小さくなってしまうことで、あまりお薦めはしないのですが、0.50ct以上の大きさがあり、

石の大きさよりも輝きを重要視したい!
小さくなっても輝きを最大限まで高めたい!

という方にお薦めできるのではないかと思います。

手元にあるダイアモンドのカットはどんな状態なのか、再研磨をすれば輝くようになるのか?ということを見ることができますので、ダイアモンドのリカット(再研磨)にご興味がある方がいらっしゃいましたら、お気軽にお問合せをください。

お問合せ https://resast.jp/inquiry/82067

本日は、ダイアモンドのリカット(再研磨)をご紹介させていただきました。
最後までお読みくださり、ありがとうございます。

ジュエリープラザルピナス

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