ジュエリーリフォーム例 思い入れのある指輪とペンダントをリフォーム

こんにちは。
ルピナスの中村一弘です。

本日は、
K18花柄ペンダント(フラワーモチーフ)とPtブルーダイヤモンド入りリングの2点のジュエリーリフォームをご紹介させていただきます。

リフォームをすることを決めた理由

お客様は当店へのご来店は初めてとなります。
車で数分のところにお住まいになり、三島市寿町に宝石店があるということは以前からご存じだったそうですが、当店のホームページをご覧になり、リフォームも行っているということを知り、ご来店くださったそうです。

お持ちくださいましたジュエリーは花柄デザインのPtブルーダイヤモンドリングK18ペンダントで、どちらも若い頃から大好きだったモチーフであり、一生懸命働いて、自分へのご褒美としてようやく購入できたジュエリーだったとのことでした。

しかしながら、数年前から年齢を重ねるごとに可愛すぎるように思えてしまい、花柄デザインがあまり好きではなくなってしまったそうです。そのため、最近はどちらのジュエリーも着けることがなく寝かせたままだったそうです。

ですが、若い頃からずっと着けてきたジュエリーなので愛着があり、このまま寝かせておいたり、売却したり、誰かに差し上げるという
ことはまだ考えらず、どうしたら良いのかずっとお悩みになっていたそうです。

そんな時にネットで検索していたところ、たまたま当店のホームページを知り、様々なリフォーム例をご覧いただいたことで、

「このまま悩んでいるよりも新しいデザインに作り変えたほうが良いのかな?
もう一度着けられるようにしたい、輝きを取り戻したい!」

と思うようになり、リフォームをお決めになったそうです。

K18花柄ペンダントのリフォーム

花柄デザインのペンダントからご紹介させていただきます。

リフォーム前 花柄デザインのK18ペンダント エメラルド、サファイア、ルビー入り


こちらのペンダントはK18製、エメラルドとサファイア、ルビーの3mmラウンドが1石ずつ留められ、ダイヤモンドは少し小さくて約2.6mmが合計4石留められていました。

新しいデザインにつきましては
「こういうデザインにしたい!」というものは特に決まっていないとのことでしたが、大まかなご希望としては、

  • 指輪でなはく、ペンダントが良い
  • 素材は18金
  • 留められている石は全部使ってほしい!
  • 18金のチェーンは持っている。

ということで、何か良いデザインがありましたら教えてください!とのことでした。

そこで、当店にあるペンダントやカタログをご覧いただきながら、ご希望のデザインをイメージしてもらえたらと思ったのですが、石の色や、配列を
考えると、良いデザインは浮かんでこないとのことでした。

また、エメラルド、サファイア、ルビーもすべてサイズが若干違っており、色も違うので並べて留めるというデザインはバラツキが目立ち、
あまりきれいに見えないのではないかという印象も受けました。

したがって、私たちもサイズや色合いに関係なく、美しく見えるデザインがないかと考えていたところ、色あいや配置などが自由に調整でき、
何人かのお客様からも「このデザイン可愛い!」と言ってもらえるダイヤモンドペンダントがありましたので、こちらをご紹介させていただきました。

Ptダイヤモンドペンダント ジグザクデザイン

大小のダイヤモンドが合計5石、ジグザクに留められているデザインです。
こちらのデザインであればエメラルド、ルビー、サファイヤのように全部色合いが違っていても、バランス良く仕上がり、配列も自由自在になるので、こちらのデザインをお薦めさせていただきました。
お客様からも「かわいいけど、花柄と違って大人っぽさもあるから良いですね!」とすぐにお気に入りくださり、同じようなデザインでお作りさせていただくことになりました。

石を並べる配置

こちらは当店の石を使って配列したものです。
どのような順番で留めていくか、いくつかの組み合わせをご覧いただきながらお客様の好きな配列をお選びいただきました。

石の留め方につきましては、

・ツメ留め
・伏せ込み
・ミル打ち

の3つの留め方があるのですが、石の状態や輝きを見ながら
私たちからはミル打ちをお薦めさせていただきました。

ミル打ちで留めることにより、石の輝きが弱くても細かな点の羅列でメリハリが付き、アンティーク風で可愛らしい仕上がりになると思ったからです。
お客様からは、

「留め方もあまり良く分からないから、お薦めのミル打ちにします。」

とのことでミル打ちで留めることになりました。

製作途中のk18ペンダント ジグザクデザイン

こちらは製作途中のペンダントです。
石を外した花柄デザイン枠だけでは地金が足りないので、新しいK18を追加して一緒に溶かして製作いたしました。

すべての石のサイズが少しずつ違いますので、一つ一つ石枠を作りました。
枠の配置もほんの少し角度が変わっただけでペンダント全体の雰囲気が違ってきますので、どの角度が良いか、何度も
バランスをみながら配列しました。

ここから最後の作業となり、ミルたがねという工具でミル打ちを施していきました。
バチカンもチェーンが取り外しができる範囲内で極力小さいサイズのものを付けています。

リフォーム後 K18ペンダント ジグザクデザイン

ご依頼を受けてから約4週間。
出来上がったK18ジグザクペンダントが
こちらになります。
K18の優しい色合いとミル打ちを施したことにより、
アンティーク風の上品なペンダントへと生まれ変わりました。

リフォーム後のK18ペンダント ジグザクデザイン ミル打ち

ブルーダイヤモンドリングのリフォーム

続きまして、花柄デザインのブルーダイヤモンドリングのリフォームです。

リフォーム前 Ptブルーダイヤモンドリング 花柄デザイン

こちらのリングも若い頃に購入したとのことでしたが、デザインが古く感じるようになったことと花柄デザインということもあり、最近は着けることもなかったそうです。
しかし、このまま寝かせておくのは可哀そうで、いつも気なってしまうとのことで、こちらの指輪もリフォームしてもう一度着けられるようにしたいとのことでした。

新しく作り変えるデザインにつきましては、ペンダントと同じように「こういうデザインにしたい!」というものは決まっていないとのこと。
唯一の希望として着けていても邪魔にならないように、普段使いのできるシンプルなデザインをご希望されました。
また、家族のみんなが誕生日や記念日などで「11」という数字が入り、11にご縁があるのでダイヤモンドも合計11石にしたいとのことで、ブルーダイヤモンドを1石追加することになりました。

普段使いのできるシンプルなデザインということで、当店のダイヤモンドリングをご覧いただきながら、どのようなデザインだったら長く着けてもらえるかということをご相談しながら進めてまいりました。

その結果、決定したデザインは

  • 素材はプラチナ
  • 交差するデザイン
  • ダイヤモンドとブルーダイヤモンドを分けて留める
  • ブルーダイヤモンドを1石足して、合計11石にする

というようなデザインで決定いたしました。

製作途中のPtダイヤモンドリング

プラチナの地金は、ダイヤモンドを外した枠と新しいプラチナを追加して一緒に溶かして製作、石留めは専門の職人さんに留めていただきました。

リフォーム後 Ptブルーダイヤモンドリング

ご依頼を受けてから約1か月。
ブルーダイヤモンドを1石追加して製作した
交差デザインのPtブルーダイヤモンドリングが完成いたしました。

お客様のご感想

リフォーム後 K18ペンダント ジグザクデザイン ミル打ち

K18ジグザクデザインペンダントのご感想

「可愛い!こんなに変わるんだぁ。
 これなら着けられそうです!ミル打ちも素敵ですね!」

リフォーム後 Ptブルーダイヤモンドリング 交差デザイン

Ptブルーダイヤモンドリング

「重量感があってとても良いです。デザインもシンプルで大人っぽくて普段使いできそう!ダイヤモンドも11石になって良かったです。」

とのお言葉をいただきました。

また最後に、

「若い頃に頑張って購入したジュエリーだったから、ずっと悩んでいたけど、新しく生まれ変わって良かったです。
またしばらく楽しめそうです!リフォームして良かった!」

とのご感想をいただきました。

まとめ

今回は、若い頃に自分で購入したジュエリーを新しいデザインに作り変えたリフォームをご紹介させていただきました。

お客様がリフォームをしようと決めた理由は、

「若い頃にがんばってようやく購入出来た憧れのジュエリーだし、ずいぶんと長く楽しませてもらったから!
デザインが古くなったり、好みではなくなったからといってこのまま寝かせたままでは可哀そうだし、売却したり、誰かにあげたりということはまだ考えられないから!」

ということです。

また、自分へのご褒美としてようやく購入することが出来たという思いがあるからこそ大切にし、

購入した時のうれしさや楽しい時や悲しい時も常に一緒にいたから。
自分の気持ちを全部知っているジュエリーだからこそ、簡単に手放せない。

というジュエリーに対しての想いと自分に対しての想いが同居しているからなのではないかと思います。

もちろん、リフォームをするという決断はすぐにできなかったかもしれないし、
形を変えてしまうことに罪悪感を感じてしまうこともあったのかもしれない。
しかし、このまま放置しておいたり、我慢して着けていてはやはり輝きは半減してしまい、自分の為にもジュエリーの為にもならない。
もしかすると、リフォームをお決めになるお客様は心の奥深くではこのようなことを考え、
リフォームすることの意味を理解できているのかもしれませんね。

ジュエリーは着ける人を輝かせる為のものであり、
ジュエリーをリフォームすることは
思いはそのままに、
新しいデザインに生まれ変わることで新しい命が吹き込まれ、
再び輝きを取り戻し、着ける人の心を明るく照らす役割があるのではないかと思います。

リフォームを初めてやってみよう!という方にとりましては、悩んでしまうことはごく普通のことだと思います。
私たちもお客様のそのお気持ちを理解し、しっかりとお喜びいただけるように努力いたしますので、お気軽にご相談してくださればうれしいです。
リフォームは、新しいジュエリーを購入する時以上に心の満足感を得ることが出来ると思いますので、安心して楽しみに望んでいただければと思います。

ジュエリーのリフォームや、その他ジュエリーのことでしたら何でも構いませんので、
何かございましたら、こちらからお気軽にお問合せください。

お問合せ

本日は、「若い頃に購入した思い入れのあるジュエリー」のリフォームをご紹介させていただきました。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。

(株)ジュエリープラザルピナス エス・ジェイ
〒411-0039 静岡県三島市寿町9-30
TEL 055-976-2840
HP https://www.lupinas.com/
MAIL jp.lupinus@may.tnc.ne.jp

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