真珠の種類について
こんにちは。
ルピナスの中村一弘です。
本日は、真珠の種類について、簡単ではございますが、ご紹介させていただきます。
これからパールジュエリーのご購入や真珠についてお分かりにならないことなどがありました時にお役に立てれば幸いです。
真珠の種類は大まかに分けて、
- あこや真珠
- タヒチ産黒真珠
- 白蝶真珠・南洋ゴールド真珠
- 淡水真珠
の4種類があり、今回はこの他に
- バロック真珠
- ケシ珠真珠
- マベパール
についてもご説明させていただいております。
あこや真珠
あこや真珠は別名「和珠(わだま)」とも呼ばれ、古来より日本で親しまれてきました。
明治時代に日本人の御木本幸吉が世界で初めて真珠の養殖に成功し、今でも日本産の美しいあこや真珠は世界中に輸出されています。
主な産地は三重県、愛媛県、九州地方です。
生産されるサイズは2mmから11mm。色はホワイト、ピンク、グリーン、ロゼ、クリーム、イエロー、ゴールド、ブルーなどが産出され、形はラウンド、セミラウンド、セミバロック、バロックなど様々な形があります。
タヒチ産黒真珠
一般的にタヒチ産黒真珠と呼ばれ、南洋の黒蝶貝から生まれる真珠です。
真っ黒な真珠をイメージされますが、光の角度によっては独特の美しい虹色に輝きます。グリーン、ブルー、イエロー、グレーなどバラエティあふれる色を産み出し、とくに孔雀の羽の色に例えられる干渉色「ピーコックグリーン」は人気があります。
色目の評価としては、大まかに「ブラック系、グレー(シルバー)系、ダークグリーン系、ピーコック系」のように、ピーコックカラーに代表されるグリーンや赤味が現れるほどに評価は高くなります。 主なサイズは7~16ミリ。15ミリ以上の珠は希少です。
白蝶真珠・南洋ゴールド真珠
白蝶真珠は「南洋珠(なんようだま)」とも呼ばれ、母体となる白蝶貝(シロチョウガイ)は直径20センチ以上の大ぶりな貝です。
おもにオーストラリアで採れる「シルバーリップ」と呼ばれる貝の内面真珠層が銀白色の母貝からホワイト・シルバー系の大粒の真珠が生まれます。 主なサイズ(直径)は10~15ミリ。稀に20ミリを超える珠も産出されます。
白蝶真珠の中でも、「ゴールデンリップ」と呼ばれる真珠層の周縁部が黄色の母貝から採れるゴールドの色合いが目立つものを、南洋ゴールド真珠と呼びます。おもにフィリピン、インドネシアなどの東南アジア海域で産出され、「南洋ゴールドパール」とも呼ばれます。 主なサイズは10~13ミリ。
淡水真珠
主にイケチョウ貝という大型の二枚貝から採れる真珠で、日本では琵琶湖などで養殖されますが、市場に出回る大半のものは中国産です。
淡水真珠の大きな特徴は、真珠層の巻きが良く無核真珠で中心まで全てが真珠層です。そのためオーバル、ドロップ、ボタン、ラウンドなどいろいろな形状の真珠が採れます。 大きさも2~10mmまでさまざまでカラーもホワイト、パープル、オレンジなど多彩な輝きが楽しめます。
形は一般的にポテトと呼ばれる楕円形のものが多いですが、ライス、ドロップ、コイン、スティック等さまざまな形があります。
バロック真珠
一般的な真珠は母貝の中に入れた核を中心にし、年月をかけて丸い真珠ができあがるのですが、 バロックパール(バロック真珠)は成長過程で丸い核に異物が付着し、核が丸からいびつな形に変化して不定形に形成された真珠のことを言います。
バロックパールの特徴は、形のユニークさです。多様な形を生かしたジュエリーに仕立てられることが多く、同じ形のものが2つとない、オリジナリティ溢れるデザインが魅力的です。
ケシ珠真珠
養殖されたものではなく、 真珠貝(アコヤ貝、白蝶貝、黒蝶貝他)に偶然入り込んだ砂や砂利、虫などの異物に 貝が真珠層を巻きつけて出来た『天然無核真珠』です。形は楕円形や小石のようないびつなものもあり、貝に偶然異物が入り込みできるものなので、形も色も唯一無二の真珠です。
マベパール
マベパールとは「マベ貝」から採れる、半球(ドーム型)の真珠のことです。
他の真珠と異なり、母貝となるマベ貝の内側に核を直接挿入し、その核が真珠層で覆われて出来上がる半円真珠の事を指します。
マベ貝は熱帯、亜熱帯海域、日本では奄美大島より南の琉球列島に生息します。真珠の中でも、一番薄い結晶で構成される真珠層を持ち、青みがかった虹色の干渉色が最大の魅力です。
本日の記事は、これからホームページにもアップしていく予定です。この他にもお役に立てるような記事をご紹介していきますので、よろしければ、またお越しになってお読みくださればうれしいです。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
ジュエリープラザルピナス
中村 一弘