形見の指輪 合成石入りリングのジュエリーリフォーム
こんにちは。ルピナスの中村一弘です。
本日は、合成石のジュエリーリフォームをご紹介させていただきます。
お客様は当店のホームページをご覧になり、熱海よりご来店くださいました。
お母さまがお亡くなりになり、形見として譲り受けたK18合成石入りの指輪をリフォームして同じペンダントを2本作り、お客様ご自身と妹さんのお二人で身に着けたいとのことでした。
譲り受けた指輪は合成石とお分かりだったそうですが、
「価値はあまり無いかもしれないけど、母の形見だから、妹と二人で着けてあげたら喜んでくれると思うし、お守りにもなってくれるだろうから。」
とのことでリフォームする決意をされたそうです。
お持ちくださった指輪がこちらになります。
ピンキッシュレッドの石は合成スピネルといい、何十年も前になりますが、当時はこのようなデザインが流行っていたらしく、今もお持ちの方は多くいらっしゃるのではないでしょうか。
少し細長いオーバル形にカットされていることが多いのですが、こちらの石を真ん中から2つに分割することになりました。
カット後ですが、なるべく大きな形で残せるように、ペアシェイプ(つゆ型)か三角形のトリリアントカットの選択になりましたが、当店にあるトリリアントカットのタンザナイトペンダントの形とデザインをお気に入りくださり、
トリリアントカットにして、タンザナイトペンダントと同じマーキースカットのダイヤモンドを入れてお作りさせていただくことになりました。
合成石のカット後がこちらになります。
ピンクトルマリンの赤みの強いルベライトと見間違えるほどの美しい石に生まれ変わりました。
枠の材質はプラチナをご希望になり、当店で手作りで製作。
石の研磨からおよそ一ヶ月出来上がりましたペンダントがこちらになります。
ひと目見ただけでは合成石とは思えないほどの上質感のあるペンダントに仕上がり、 お客様にもお喜びいただくことができました。
今回ご紹介させていただきましたお客様の指輪と同じように、形見や遺品として合成石が留められた昔のジュエリーをお持ちの方もまだまだ多くいらっしゃるのではないかと思います。
着けようと思ってもデザインが古くて使えないし、リフォームしようと思っても価値が無いから作りかえてもお金がもったいない、どうしたら良いかなとお悩みになってしまっていることもあるのではないかと思います。
しかしながら、
「合成石だから価値がない」と思ってしまう前に、形見や思い出のある大切なジュエリーとして改めて眺め返してみることで、これからどのようにしたいかということが見えてくるのではないでしょうか?
リフォームでも、ほんの少しのアレンジで印象を変えることができ、費用も抑えることもできますので、「どうしたら良いか分からない」とお悩みの方がいらっしゃいましたら、お気軽にご相談ください。
本日は、合成石のジュエリーリフォームをご紹介させていただきました。最後までお読みくださり、ありがとうございました。
ジュエリープラザルピナス 中村 一弘