ダイヤモンドリングのリフォーム お気に入りのバケットダイヤモンドリング。経年劣化の為に丈夫なデザインにリフォーム
こんにちは。
ルピナスの中村一弘です。
本日は、バケットダイヤモンドが5石配列されたダイヤモンドリングのジュエリーリフォームをご紹介させていただきます。
こちらのリングは、取引先の小売店様からのご依頼で、お客様からお預かりしたリングとのことで、5石配列されたバケットダイヤモンドのデザインがお気に入りとのことでした。
ですが、デザインが古く感じるようになり、背の高いデザインとなっている為、時折ぶつけてしまったり、爪がお洋服に引っ掛かってしまうことが何度かあったそうです。
また、お客様にはお嬢様がいらっしゃるということで、いずれ譲ってあげたいともお考えになっているとのことでしたが、このデザインだと使ってもらえないかもしれないという心配もあったそうです。
リングをよく見てみると、職人さんによる手作りの指輪だということが分かりましたが、長年身に着けていたことで経年劣化が生じ、サイズ直しをした部分や石座と腕を繋ぐ部分など、2~3か所が切れてしまっている状態でした。
このままの状態で使用すると指輪が簡単に変形し、強い力が加わることにより破損してしまう怖れもありました。
「早く直したい」と思っていたそうですが、お使いのネックレスの修理もあったということで、この機会にリフォームをお決めになったそうです。
お客様のご希望としては、
・ぶつけないように背を低く
・爪が引っ掛かったり、ダイヤモンドが取れてしまうことがないような留め方
・細くならないように、できるだけ幅を持たせてほしい
・いつかお嬢様に身に着けてもらえるように、シンプルなデザインで!
ということでした。
私自身は直接お客様とはお会いすることはありませんので、小売店様とデザインについてご相談させていただき、小売店様がお客様にご報告するというスタイルで進めていくこととなりました。
小売店様との間で決まったデザインは、
・背の低いデザインにする
・もとのリングと同じように5列配列するが、リング形状に合わせた滑らかなウェーブで留めていく
・洋服に引っ掛けることがないようにレール留めにする
・リング下の幅を4mm程度にす
というデザインで決定いたしました。
イメージとしては下のようなデザインです。
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このデザインなら、シンプルでお嬢様にお譲りした時でも安心して身に着けてもらえるだろうということで決定しました。
さっそく小売店様はお客様にデザインを説明。
お客様からは「信用しているから、デザインは任せるよ!」とのことでご了承を得ることができ、リフォームをさせていただくことになりました。
バケットダイヤモンドはラウンドダイヤモンドに比べると、寸法をしっかり合わせないとうまく留めることができないので、いつも以上に慎重に作業させていただきました。
下の写真は製作工程です。
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太いリングを作り、バケットダイヤモンドがきれいに留まるように、ズレたり隙間が空いてしまわないように少しずつ削りながらリングの形も整えていきました。
石留は専門の職人さんにお願いしております。
出来上がりましたリングがこちらになります。
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バケットダイヤモンドは5石で1.35ctもありましたので、幅のあるボリュームのあるリングへと大変身いたしました。
手にしてみてもどっしりとした重量感があります。
さっそく小売店様にお届けさせていただいたところ、「丈夫で素敵なリングになった!」と安心していただきました。
後日お客様に納品し、とても喜んでもらうことが出来たとうれしいご報告をいただきました。
着け心地の良くなったリングを楽しんでいただき、いずれお嬢様にお譲りしても身に着けてもらえるように私共も祈っております。
ジュエリーリフォームは、お手持ちのリングをできる限り予算を抑えて楽しめるデザインにしたいと思われるお客様がほとんどだと思います。
当店でもお客様のお気持ちをしっかりと受け止め、お喜びいただけるように製作いたします。
ジュエリーリフォームをお考えの方がいらっしゃいましたら、ルピナスにお気軽にご相談ください。
その際は、今あるジュエリーと使わないジュエリーなどもございましたら、一緒にお持ちくださるとよりリーズナブルなお値段でお作りすることもできますので、よろしくお願い致します。
本日は、バケットダイヤモンドのリフォームをご紹介させていただきました。
ありがとうございました。
ジュエリープラザルピナス
中村 一弘